305号  創立90周年記念号  
Ⅰ 日本史篇 日本律令国家における夷狄身分の解体 渡邊  誠
  大隅忌寸公足の活動に関する基礎的考察 菊池 達也
  戦国大名毛利氏による伯耆国大山寺の造営事業
―鉄製厨子内地蔵菩薩像の鋳造を中心に―
岡村 吉彦
  中・近世の小方村(大竹市)と亀居城の配置について 石田 雅春 
牢人たちの忠義
―近世武士の倫理観と歴史意識―

引野 亨輔

近世後期の尾道における銀札相場下落への対応と両替職統制 下向井紀彦
   近世後期における塩業経営者のネットワーク
―野崎家文書「諸浜集会印形帳」を参照して―
落合  功 
   近世後期熊本藩領社会における村庄屋集団の役割 三澤  純 
  高知県域の自治体史誌と近世史用語「異国船」 鴨頭 俊宏 
   「家業」としての名望家
―「財団法人義倉」理事の地域貢献と家永続―
平下 義記 
Ⅱ 東洋史篇   五代後周世宗朝をめぐる「だれが」「いつ」「どこで」
――後周・北宋初のプロト・ナショナリズムに関する再考――
山根 直生 
   朱熹による書人蔡襄への評価の背景
――地方官としての共感と福建という地縁――

 津坂 貢政
   清末諮議局の予算審議と官紳対立 土居 智典 
  映画広報人青山唯一が遺したもの
――初の大陸映画「東洋平和の道」をめぐって
貴志 俊彦 
   華国鋒研究の概況と展望 田中  仁 
   植民地期インドネシアのバティック産業の成長 赤崎 雄一 
   「失われた」領土?
20世紀初頭タイのイギリスへの南部領土譲与
 ピヤダー・
ションラオーン
Ⅲ 西洋史篇   『ギリシア語魔術パピルス』にみる魔術師たちの自画像 前野 弘志 
   古代末期ティールの墓地と社会
―アル=バース・ネクロポリスの分析から―
奥山 広規 
   元首政期下モエシア属州における退役軍人の社会的役割の再考 ゲイル・エドワード 
   13世紀オニス地方におけるワイン商業と中世都市 大宅 明美 
   14世紀前半アラゴン南部における租税・領主制・商品交換 足立  孝 
   14世紀カンディアの外国人商人と商業書簡 西本 祐紀 
   R.エデンの記述から見る16世紀イングランドにおけるギニア航海像 井内 太郎
   ナポレオン時代の選挙制度の理論と構造 藤原 翔太 
   ワイマル共和国後期のベルリンにおける酒場と政治的暴力 原田 昌博 
   第三帝国期のパレスチナにおけるドイツ・ユダヤ人社会 (1933-39)
―その数量的把握を中心に―
長田 浩彰 
   1980年代東ドイツにおける大気汚染と住民の健康問題 藤原 星汰 
 Ⅳ 文化財篇  インドネシアにおける三日月形頭光を有する尊像について 伊藤奈保子 
   承久度鷹尾神社本殿の神座 山口 佳巳 
   「輝元公上洛日記」所収の邸宅平面図に関する考察 中村 泰朗 
   色紙窓に関する考察 坂本 直子